Looker Studio 計算フィールドでメディア名を変更する方法
Looker Studioで、表示上の媒体名を変更する方法を解説します。
広告Robomaでは、Looker Studioの計算フィールド機能を活用して、広告データをより分かりやすい形で表示できます。このページでは、広告媒体名を統一的に表示するための計算フィールドの作成方法について説明します。
計算フィールドとは
計算フィールドとは、既存のデータを元に新しい指標や分類を作成する機能です。例えば、異なる広告媒体から取得したデータを統一した名称で表示したり、複雑な条件分岐を設定してデータを整理したりできます。
RobomaのBigQueryにおける媒体名表記について
RobomaのBigQuery出力では、媒体名、キャンペーン目的は以下の通り出力されています。
なお、媒体名のカラム名は「channel」、キャンペーン目的は「ad_campaign_objective」です。
❚ 主な媒体の場合
Meta広告は、Robomaでは「facebook」、X広告は旧媒体名である「twitter」、TikTok広告は「tiktok」と小文字で表記しています。
広告媒体名 | channel | ad_campaign_objective |
Meta広告 | OUTCOME_LEADS OUTCOME_AWARENESS OUTCOME_SALES OUTCOME_ENGAGEMENT |
|
X広告 | WEBSITE_CLICKS REACH ENGAGEMENTS VIDEO_VIEWS |
|
Yahoo! 検索広告 | yahoo_display_ads | WEBSITE_TRAFFIC CONVERSION |
Yahoo! ディスプレイ広告 | yahoo_search_ads | STANDARD DYNAMIC_ADS_FOR_SEARCH |
TikTok広告 | tiktok | WEB_CONVERSIONS LEAD_GENERATION PRODUCT_SALES APP_PROMOTION VIDEO_VIEWS REACH TRAFFIC |
LINE広告 | line | WEBSITE_CONVERSION GAIN_FRIENDS |
Apple Search Ads | apple_search_ads | APPSTORE_SEARCH_RESULTS |
❚ Googleの場合
Google 広告の場合は、以下のように、媒体名はすべてgoogleで、キャンペーン目的で分かれています。
広告媒体名 | channel | ad_campaign_objective |
Google ディスプレイ広告 | DISPLAY | |
Google 検索広告 | SEARCH | |
YouTube 広告 | VIDEO | |
Google デマンドジェネレーション広告 | DEMAND_GEN | |
Google P-MAX | PERFORMANCE_MAX | |
Google GAC | multi_channel |
このように、RobomaのBigQueryでの表記は、channel名は小文字、ad_campaign_objectiveは大文字の英表記となっています。
しかし、Looker Studioで表示する際に、facebookではなく「Meta」と表記したい、Google広告は、ディスプレイ、検索、YouTube、P-MAXなどと分けたいというご要望をいただきます。
表記上を、任意の文字列で表示する方法は、次のとおりです。
媒体名表示を変更するための計算フィールドの作成手順
ステップ1:計算フィールドの追加
- Looker Studio でレポートを開きます
- メニュー「リソース」>「追加済みのデータソースの管理」を選択します
- データソース名の「アクション」の編集 をクリックします
- 「フィールドを追加」をクリックします
- 「計算フィールドを作成」を選択します
ステップ2:フィールド名の設定
計算フィールド作成画面で、以下を入力します:
- フィールド名: メディア区分など、分かりやすい名前を設定
ステップ3:数式の入力
以下の数式をコピーして、数式入力欄に貼り付けてください:
- エラーがないことを確認します
- 「保存」 をクリックして計算フィールドを作成します
- 「完了」 をクリックしてデータソース設定画面を閉じます
対応する広告媒体と表示名
上記の数式を入力することで以下のような表記名に変更することができます。
channel | ad_campaign_objective | 表記名 |
---|---|---|
display | Google ディスプレイ | |
search | Google検索 | |
performance_max | Google P-MAX | |
video | YouTube | |
discovery | デマンドジェネレーション | |
demand_gen | デマンドジェネレーション | |
- | Google その他 | |
microsoft | audience | Microsoft ディスプレイ |
microsoft | search | Microsoft 検索 |
microsoft | dynamicsearchads | Microsoft 検索 |
microsoft | performancemax | Microsoft P-MAX |
microsoft | - | Microsoft その他 |
- | Meta | |
tiktok | - | TikTok |
line | - | LINE |
- | X | |
yahoo_display_ads | - | Yahoo!ディスプレイ |
yahoo_search_ads | - | Yahoo!検索 |
apple_search_ads | - | Apple Search Ads |
smartnews_amv2 | - | SmartNews |
google_dv360 | - | Google DV 360 |
その他 | - | {channel} |
トラブルシューティング
1.「フィールドが見つかりません」エラー
- 原因:
channel
やad_campaign_objective
フィールドがデータソースに存在しない - 解決方法: データソースの詳細画面でフィールド名を確認し、正しい名前に修正してください
2.「構文エラー」が表示される場合
- 原因: 数式の記述に誤りがある
- 解決方法: 以下を確認してください
- クォーテーション(
"
)が正しく対になっているか CASE
とEND
が対になっているかWHEN
とTHEN
のペアが正しいか
- クォーテーション(
3.既存の計算フィールドを編集するには?
データソースの詳細画面から、編集したい計算フィールド名にある「fx」をクリックし、数式を修正して保存してください。変更は即座にすべてのレポートに反映されます。
新しい広告媒体を追加する方法は?
計算フィールドの数式を編集し、ELSE channel
の前に新しい WHEN
条件を追加してください。
WHEN channel = "新しい媒体名" THEN "表示したい名前"